多汗症の疑いがあればクリニックの診察を受けましょう

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意外と多い

看護師

多汗症に悩む方々は全国に多くいらっしゃるという現状があります。国の調査によると、その割合はなんと七人に一人と言われています。多汗症の症状に悩む方がこれ程多いことを意外に感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。これは、多汗症の症状について自覚がある方の割合となっています。多汗症には様々な症状があります。例えば、気が付けば手のひらに汗をかいていたり、洋服が汗で汚れていたり、といったような症状には多汗症の疑いがあります。書類を持った時に汗が染みついたりしませんでしょうか。そういった方は多汗症を疑いましょう。

しかし、実際にクリニックでの治療を受けられている方はかなり低い割合になるようです。それは、多汗症という症状が完全に認知されず、ただの汗かきと判断している方が多いことにその原因があるようです。多汗症には、症状が悪化すると人によってはうつ病や対人恐怖症といった厄介な病気を併発してしまう可能性が潜んでいます。そういった事態を防ぐためには、多汗症についての正しい知識を入手し、必要に応じてクリニックの診察を受けることが大切になってくるのです。従って、まずは汗をかく仕組みを確認しましょう。発汗の機能には汗腺というものが大きく関わっています。汗は汗腺から吹き出るのです。汗腺には二種類あります。「エクリン汗腺」と「アポクリン汗腺」がそれにあたります。エクリン汗腺は手足や脇といった部分に集中しており、交感神経により制御されているというのが大きな特徴です。例えば、辛いものを食べたり緊張によって汗をかいたり、と言ったはたらきはエクリン汗腺によるものなのです。体温調節のはたらきをしてくれるというのがエクリン汗腺であると言えるでしょう。一方、アポクリン汗腺は臭いを司っています。いわゆるわきがと呼ばれる症状は、このアポクリン汗腺がはたらくことによって引き起こされます。エクリン汗腺はアポクリン汗腺と違って臭いを発しませんが、多汗症に関係しているのはエクリン汗腺なのです。

多汗症は「続発性多汗症」と「原発性多汗症」という二つの種類に分かれます。続発性多汗症の場合には、何らかの原因となる病気が存在します。そのため、適切な治療を行なうことにより改善を図ることができるのです。一方、原発性多汗症には原因となる病気は存在しないと言われています。そのため、行なわれる対策は発汗を抑えるという観点での治療ということになります。続発性多汗症を引き起こす病気としては、発熱性の病気や基礎代謝が上昇してしまう病気があります。前者は結核やがんなどに代表され、後者はいわゆるバセドウ病などが該当するとされています。また、原発性多汗症は発汗作用を抑える投薬治療や手術などで対応されます。ご自身の症状がどちらのケースに当たるか確認し、必要な対策をクリニックで行なうことになるでしょう。